「ジムに行ってみたい。でも、たぶん続かないんだよなあ」。入会ページを開いたまま、そこで手が止まることってありませんか。
最初の何回かは張り切って行けても、だんだん足が遠のいて、会費の引き落としだけが続く。そんな未来が先に浮かんでしまう。おまけに、使い方のわからないマシンの前で立ち尽くす自分まで想像して、そっとページを閉じる。
でも、行かなくなる理由は、やる気が足りないことだけとは限りません。会社のバッグをどこに置くのか、汗を吸った服をどう持って帰るのか、晩ごはんが何時になるのか。こうした小さな引っかかりが、行く日の足をじわじわ重くしていることもけっこうあります。入会する前に、ジムを自分の一週間にはめ込んでみましょう。
「19時に着ける」で安心するのは、まだ早い
職場や駅から近いと「これなら通えそう」と思いますよね。ただ、着く時刻だけでは、その夜がどうなるかまでは見えません。
仮の例で、18時半に退勤して19時にジムへ着けるとします。
| やること | 仮の所要時間 | 終わる時刻 |
|---|---|---|
| 着替え、荷物をロッカーへ | 10分 | 19:10 |
| 運動 | 45分 | 19:55 |
| シャワー、髪を乾かす、着替え | 25分 | 20:20 |
| 帰り道 | 30分 | 20:50 |
家に着くのは20時50分ごろ。そこから何か用意すると、食べ始めるのは21時を過ぎそうです。数字はあくまで仮のもので、シャワーをジムで浴びるか家で浴びるかだけでも、帰宅の時刻は変わります。
気にしたいのは、この「食べ始める時刻」のほうかもしれません。お腹がすいたまま動くのがつらいのか、21時過ぎの夕食がつらいのか、案外平気なのか。行く前に何かつまむのか、帰りに買って帰るのか、家に温めるだけのものを置いておくのか。ここまで決めておくと、当日「今日はもういいか」となりにくくなります。
会社のバッグと運動の服を、一日持ち歩く
仕事帰りに寄るなら、朝から通勤バッグに着替えと靴、タオルが加わります。満員電車で抱える荷物がひと回り大きくなって、デスクの足もとも少し狭くなる。帰りは、汗を吸った服を袋に入れて持ち帰ることになります。
ここで考えたいのは、どれがいちばんいやか、です。荷物の大きさなのか、湿った服をバッグに入れることなのか、帰ってから洗濯機を回すことなのか。週2回通うなら、運動着の洗濯も週2回分ふえます。翌朝まで洗えない日が続くと、それだけで次の回がおっくうになりそうです。
靴を置いておける場所があるか、通勤バッグがロッカーに入る大きさか。このあたりはジムの側の条件で変わるので、見学のときに確かめる項目としてメモしておいてください。
一度家に帰ってから行く、という手もある
荷物の問題がいちばん重いなら、帰宅してから行く通い方もあります。家で着替えて、身軽に出られる。シャワーも自宅で浴びれば、ジムにいる時間は短くて済みます。
そのかわり、いったんソファに座ったら、もう一度靴を履くのがつらい。これもよくわかる気持ちです。
仕事帰りに寄るなら、荷物は重いけれど流れで行ける。帰ってから行くなら、荷物は軽いけれど「もう一回出る」ことが必要。どちらの面倒が自分にとって軽いかで、ジムを探す場所が変わります。職場の近くなのか、家の近くなのか。ここが決まるだけで、候補はかなり絞れます。
予定していた2日が、両方つぶれた週
「火曜と木曜に行こう」と決めても、火曜は残業、木曜は急な予定。そんな週、たぶん珍しくないですよね。
その週はゼロ回でおしまいにするのか、土曜の午前に振り替えるのか。土日は家のことや用事で埋まりがちなら、振り替えはむずかしいかもしれません。逆に、週末のほうが確実に動けるという人もいます。
大切なのは、行けなかった週を自分のせいにしないこと。予定がずれるのは前提にして、代わりにどこを使うかを先に決めておく、くらいでちょうどいいと思います。
ただ、ジムによっては、会員区分で使える曜日や時間帯が決まっています。平日の夜だけのプランだと、週末への振り替えそのものができない場合もあります。業態やプランによる違いは、24時間ジムと総合スポーツクラブの比べ方にまとめました。
見学は、自分が実際に通う時間に
見学や体験ができるなら、休日の昼間ではなく、通うつもりの曜日と時刻に行ってみるのがおすすめです。同じジムでも、時間帯で混み具合や雰囲気は変わります。
ただ、会員が使える時間と、見学を受け付けている時間が同じとは限りません。たとえばエニタイムフィットネスの公式案内では、施設は24時間使えるのが基本でも、入会や見学の案内はスタッフの受付時間に行うとされていて、その時間は店舗ごとに違います。なので、まずは通うつもりの時刻に見学できるかを先に問い合わせておくと安心です。難しければ、受付時間に案内してもらい、そのときに「平日の20時ごろはどのくらい混んでいますか」と、自分が通う時間帯の様子を聞いてみる手もあります。
見ておきたいのは、たとえばこんなところです。
- 通勤バッグがロッカーに入るか。靴はどこで履き替えるか
- シャワーの数と、順番待ちになりそうか。ドライヤーは使えるか
- 使いたいマシンが、その時間に空いていそうか
- 使い方がわからないとき、その時間に聞ける人がいるか
最後の項目は、「知らないマシンの前で立ち尽くしそう」という不安にそのままつながります。「初めてなんですが、使い方はどこで教えてもらえますか」と、見学のときに一言聞いてしまうのがいちばん早いです。見学や体験の受け付け方はジムや店舗ごとに違うので、行く前にそれぞれの案内を確認してください。
書き出してみて、無理があったら
通う曜日、着く時刻、ごはんを食べ始める時刻、荷物と洗濯、つぶれた週の予備日。一度紙に書いてみると、「この形なら回りそう」「この時間はどう考えてもきつい」が見えてきます。
きつそうなところが見つかっても、それは続かない証拠ではありません。仕事帰りを帰宅後に、職場の近くを家の近くに、平日2回を平日1回と週末1回に。組み合わせを変えれば済むことも多いはずです。
回りそうな形が見えたら、次は料金表や会員区分を、その形に照らして読んでいけば大丈夫です。セントラルスポーツが候補なら、料金表で見るところも参考にしてみてください。



