「疲れたし、今日は自炊めんどくさいなあ……」と感じる日ってありますよね。
でも、困るのはそこからだったりします。作らないとは決めたけれど、何を食べるかはまだ決まっていない。出前のアプリを開いては、なんとなく閉じる。冷蔵庫を開けて、また閉める。そうこうしているうちに、お腹だけはしっかりすいてきます。
「出前は高いし、かといって買いに行くのもおっくう」「冷凍うどんがあるんだから、頼むのはちょっともったいない気がする」。どれを選んでも何かが引っかかって、なかなか決められない。
作らない日の夕食は、だいたい「出前を頼む」「買いに行く」「家にあるもので済ませる」のどれかになります。どれが正解というより、その夜にいちばん避けたい面倒はどれか、で選ぶと決めやすくなります。迷いやすいところを、ひとつずつ見ていきましょう。
「もう着替えちゃった」なら、話は変わります
「コンビニまで歩いて数分なのに、出前なんて贅沢かな」。わかります、近いとよけいにそう思っちゃいます。
ただ、その数分がつらいかどうかは、距離よりも「今どんな格好をしているか」で決まることが多いものです。帰ってきたばかりで外の服のままなら、靴を履き直して出るだけ。でも、部屋着に着替えたあとやお風呂を済ませたあとだと、外に出られる服を探して、髪をちょっと整えて、鍵と財布を持って……と、お店に着く前にひと仕事です。雨の夜なら、なおさらです。
迷ったら、まず今の自分の格好を見てみてください。まだ外の服なら、部屋着のときに比べて、出直すための身支度はずっと少なくて済みます。もう部屋着でくつろいでいるなら、出前でお金を払って省いているのは「数分の道のり」ではなく「もう一回身支度すること」。そう考えると、少し納得しやすくなります。
待つのがつらい? 動くのがつらい?
出前は届くまで待つ時間があります。買い物も、歩いて、選んで、レジに並んで、帰ってレンジで温めて……と、それなりに時間がかかります。どっちが早いかは、正直その夜しだいです。
違うのは、時間の過ごし方です。出前なら、待っているあいだ手が空きます。お風呂に入ったり、洗濯機を回したり。まだそこまでお腹がすいていないなら、待ち時間をそのまま家のことに使えます。
逆に「もうお腹ぺこぺこで、何も手につかない」という夜は、いつ届くかはっきりしない時間が、やけに長く感じるもの。そんなときは、外の服のままなら、歩いた分だけごはんに近づく買い物のほうが気持ちはラクかもしれません。家にすぐ口にできるものが何かあれば、それを少しつまみながら出前を待つ、という手もあります。
選ぶのにも疲れた……という夜は
アプリを開いたら、お店も料理もずらっと並んでいて、スクロールしているうちに「もう何でもいい……」。疲れている日は、選ぶこと自体がけっこうな負担なんですよね。
そんな夜は、前に頼んでおいしかったものをもう一度、で十分です。注文履歴から同じものを選べば、迷う時間はほとんどかかりません。お店で買うときも、いつもの棚のいつものもの。新しいお店や気になる新商品は、余裕のある日のお楽しみにとっておけばいいんです。
「出前って高いよね」が引っかかるとき
出前をためらう理由、やっぱりお金だったりしますよね。自分で作ったときの材料費と比べると、どうしても高く見えてしまいます。
でも、今日は作らないと決めた夜なら、比べる相手は「買いに行った場合」です。出前の合計は、料理の値段に手数料や配送料などが加わって、お店や距離、時間帯によって変わります。注文ごとにかかる料金もあるので、ひとり分だけ頼むときは割高に感じやすいかもしれません。
迷ったら、注文を確定する直前の画面まで進めて、合計金額と到着の目安を見てから決めると確実です。同じ金額でも、帰り道にコンビニの前を通ってきたばかりの夜と、部屋着で雨の音を聞いている夜とでは、感じ方がきっと違います。「着替えずに、作らずに、家で食べられる」ことに今夜いくらまでなら払えるか、で考えてみてください。
冷凍うどんがあるから、頼みづらい……
いちばん迷いやすいのは、実は家に何もない夜より、ちょっとだけ何かある夜かもしれません。冷凍ご飯と卵がある、冷凍うどんが一玉ある、レトルトカレーがある。頼めば「作れたのになあ」と少し後ろめたいし、作れば「やっぱり面倒だった」となる。この板挟み、地味にもやもやします。
そんなときは、「作る手間」より「食べたあと、シンクに何が残るか」を想像してみてください。
レトルトのご飯とカレーなら、パッケージの表示どおりに温めて器に盛るだけ。残るのは器とスプーンくらいです。冷凍うどんも、表示に従ってレンジで温め、つゆをかけるだけなら洗い物は少なめ。でも鍋でゆでて、ねぎを切って……となると、鍋にまな板に包丁と、片付けはふだんの夕食とあまり変わらなくなります。
「とにかく片付けがいや」という夜なら、うどんが家にあっても、出前や買ってきたもののほうが合っています。
逆に、しんどいのが手を動かすことより「何を作るか考えること」なら、話は反対です。「卵を焼いてご飯にのせるだけ」と中身が先に決まってしまえば、作業そのものはそれほど苦にならない人もいます。アプリを眺め続けるより、さっと作ったほうが早く食べ終わることもあります。
「せめて汁物くらい」と思ったら
買ってきたお弁当だけだと、なんだか手抜きな気がする。せめて汁物でも……。
お湯を注ぐだけ、袋を開けるだけなら、増えるのはお椀ひとつ。それなら気軽に足せます。でも小鍋を出すことになるなら、その一品は今日でなくてもいいかもしれません。後ろめたさから品数を増やすと、いちばん片付けたくない夜に限って洗い物が増えてしまいます。
決めたら、あとはひと手間だけ
決めたあとも「やっぱりあっちのほうがよかったかな」と、アプリと冷蔵庫のあいだを行ったり来たり。でも、どれを選んでも、ちゃんと今夜の夕食になります。
出前なら確定ボタンを押す。買いに行くなら鍵と財布を持って出る。家のもので済ませるなら器を出す。あとは届くのを待つか、お店まで歩くか、温まるのを待つか。もう少しで晩ごはんです。
